ママカフェ実践体験談

ママカフェ体験記14

私がママカフェを知ったのは、息子(現在7歳)が1歳の時でした。(今は小学生)
ある知り合いの方から「ママカフェというものがあるよ」ということを聞いていたのですが、何となくそうなんだ~と他人事のように聞いていました。その時の私は、毎日の息子との生活でいっぱいいっぱいで、息子を連れて電車に乗り、講座に行くということはありえない、無理なことでした。

 

もともと、私は愛が強くて、心配性。

 

思えば妊娠中から、頭の中は心配事ばかりでした。体重が増えすぎと言われると、主人との外食や日々の食事も楽しめず、出産が近づくと、いつ陣痛が来るかとの心配。
今は、もっと妊婦時代を楽しめればよかったな。と思えるのですが・・・。
そして、息子が生まれてからは、授乳が全くうまくいかなくて、母乳もうまく飲ませられない。ミルクを足しても安心できない。泣けば抱っこしなきゃと、ひと時も離れられない。そんな毎日でした。
息子が泣きだすと、私も心が押しつぶされそうになって一緒にシクシク泣いていました。

 

2011年に生まれた息子。東日本大震災の後に生まれました。
目の前にいる可愛い息子。すやすや眠っていて、愛しい。でも、大きな地震がいつか来たら、私はこの子を守れるのかな・・・。
と、不安で不安で。とやっぱり日常の生活は楽しみより不安でした。

 

そんな悩んでいる私に主人が言った一言。
「◯◯ちゃん(私)がずっと一生守らなきゃいけないんじゃないよ。」
「この子を、自分で自分を守れる子に育てればいいんだよ。」

 

その時は、こんな赤ちゃんを目の前にしてそんなことよく言えるな・・・。
ずっとこの子と一緒にいるのは私なのに・・・。と素直に受け入れられませんでした。

 

そうしながらも、どんどん子どもは大きくなっていって、授乳の悩みはなくなるものの、今度は離乳食で悩み、離乳食の悩みがなくなると、次はプラレール売り場から離れられない。一つのことを始めると切り上げることができない。こだわりが強い。

 

体験記14(写真7)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次々と心配事は変わりながらも消えることはなく。
楽しく子育てをしている風。だけど、苦しい子育てをしていたと思います。

 

愛しいからこそ心配。合わせたいからこそ自分が疲弊していく。
気持ちを聞いて、共感してあげられているのか、それともわがままな子を自分が作り上げているのか。。。

 

やっぱりどう考えても不安に支配されてしまう。
息子に見せる笑顔の陰には不安。
そんな自分が嫌でした。

 

もともとは幼稚園教諭をしていた私。幼い頃からの夢で、教員養成大学で幼児教育専攻として4年間学んでいました。幼児心理学の研究室にも所属し、その後は幼稚園教諭として8年働きました。そしてその後児童館でも乳児プログラム担当として働かせて頂きました。息子の出産までにたくさんの勉強や経験を積んできていたと思います。

 

子どもはどう成長していく、子どもに必要なものは遊び。母とのスキンシップが大事。
知識はある意味入っていましたが、その知識が自分を苦しめることにもなり。

 

自分の理想通りに子どもが育たない。
幼稚園では、「みんな、集まって~」と呼ぶと集まってきてくれていた子どもたち。
わが子は違う。

 

幼児教育を学んだはずの私の子どもが、他の子たちよりもわがままに見えてしまう。
振り回されて、なにやっているんだろう。そう思うことが多かったです。

 

体験記14(写真8)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は私の子育てに自信をも持てなかったのです。
沢山の文献を読んでも、軸ができないままでした。
褒めればいい。スキンシップすればいい。子どもの目線に立って。
方法論は沢山学べるけど、、、子育てってそんなに単純ではなくて・・・
心にスッと入ってくるものに出会えませんでした。

 

そんな時に、思い出して読んでみたきむにいのブログ。(子育てが楽しくなるママカフェ代表)
きむにいの娘ちゃんと息子くんの子育てブログです。

 

目から鱗が落ちる感じの、ちょっと先を行くきむにいと娘ちゃんの生活。
イヤイヤと泣いている娘ちゃんを見守って、泣き止むのを待っているきむにい。

(私は何とか泣き止ませようと励ましたり、あれこれ言っていました。)
服や靴下、靴まで自分で選ばせている。

(私は今日は暑いかな。寒いかなと心配して着せていました。)

 

きむにい、すごいな。パパなのに。真似してみよう。とブログを読むのが楽しみになっていき、そこからは心の支えにしながら少し前向きな子育てに切り替わり始めました。

子どもって心配しなくても育つ力があるのかも・・・。

 

息子が幼稚園に入ると、一人でママカフェに参加して講座を受けました。

 

ブランコに乗れない息子を周りの子と比べて心配していた私。
「息子は生存の欲求が高いんだ!!」だから慎重なんだなと理解できました。

 

3歳児男児としてではなく、息子のことをわかってあげられた感覚。

 

お友達に積極的に関わっていかずに、一人で黙々と遊んでいる姿も、「お友達と遊べないのかな。寂しくないのかな」(それは私の感覚)から「この子は愛・所属の欲求は低めで、自由の欲求が高めなんだ」と、本人の心を理解できた気持ちよさ。
学ばなかったら、不安要素であるすべてのことが、パッと晴れた感覚です。

 

そして、ママカフェで目指している「自立と絆」

 

年少さんの頃から、幼稚園の準備は手伝わずに、なるべく口を出さないように心がけて過ごしました。動線(カバン→お弁当袋→ハンカチ→靴下、お弁当は作ったらカバンの横にちょんと置いておく)だけ考えました。

 

ちょっと難しそうなことですが、きむにいの「できるよ!!」と言う言葉を信じてやってみると、すぐにできるようになりました。

 

息子が8時30分から幼稚園準備を始めたら、私も一緒に立ち上がってお化粧タイム。
本来心配性で、お世話を焼きたがる私なので、何も考えずにいたら毎日「お弁当入れて。時間だよ。ハンカチは?」と全てやってあげて、口で説明していたと思います。
それも愛だと思うから。

 

だけど、冷たいようだけど敢えて手伝わない。敢えて教えない。
ただ、先生にはその旨を伝えて「忘れ物があったらすみません」と伝えておきました。
子どもの自立。子どもが子ども自身で考えて生きていけるようになるために大切なこと。
(赤ちゃん時代に主人に言われた言葉を思い出します)

 

きむにいの「自立」のためのアドバイスが本当に的確で。口を出さずに、見守って、失敗もさせてみる。何よりも、「息子が息子のことをできる」と「私は私のことをできる」。自分の時間軸で動けるので、朝のストレスは全くなく、準備を終えたら一緒に遊んで、ニコニコで登園していたのです。愛しいの感情を保てました。

 

もちろん、幼稚園に入りたての3歳児、突き放すわけではなくて、入園して一週間くらいは「幼稚園に持っていくものは、これと、これと、これなんだって。幼稚園の準備は◯◯ができるかな。お母さんはお弁当を作るね。」と伝えて見守っていました。全く教えないというわけではなく、伝えて一緒にやってみる→見守る→信じてお任せする(自分の準備をしながら)という段階を経ました。

 

そうやって、息子の洋服選び、幼稚園の準備などには私が関わらなくなっていくうちに、息子は自分のことを自分でやるのは当たり前と思ってきたようで。そこから小学生になった今に至るまで、息子が自分でする自分自身のことには口を出さないように心がけています。(宿題も。言わないとハラハラしてしまう時もありますが、我慢しています。)

 

ママカフェで学ぶようになって、「自立」は比較的気をつけやすかったのですが、今度は「絆」でした。お世話をしないようにする代わりに、子どもと集中して関わって遊ぶこと。

 

もともと得意な方だと思っていた子どもとの遊び。
きむにいは短時間でもいいから「ぎゅっ」と集中して遊ぼう。と伝えてくれていますが(働いていても働いていなくても大丈夫と)、やっぱりここでも私の心配性な癖が出てきました。ずっと遊ばなきゃいけない気がする。ちょっと遊んでいてね~!がなかなかできない。出来たとしても、ほっといてしまっているのでは・・・との罪悪感を持ちます。完璧主義の私。やっぱり苦しい。

 

そして、土日に過ごす家族の時間も、あちこちおでかけに連れて行きたがるパパに対して、「車でのドライブじゃなくて、公園で遊ぼうよ~」「もっと子どもと遊ぼうよ~」と私が学んだことを押し付けて、パパに対して不満を持つこともありました。それでも、一応寄り添い、少しずつ話をきいてくれたパパのおかげで何とか楽しく過ごせている風の家族でした。

 

パパは一生懸命に大切にしてくれているのに、もっと違うパパを求めてしまう。自分の中に子どもとキャッチボールや鬼ごっこで楽しむパパ像が出来てしまったから、目の前にいるパパを認められない。

 

不安期の次は自分の理想が出たことによる不満期です。
結局自分が変わらなきゃと言いながら、パパをコントロールしようとしていました。

 

そんな時に、ママカフェ実践力アップ講座に出ました。
この講座は12人~16人くらいが計5回集まり、みんなで協力し合いながら様々な困難を乗り越えていくもので体感的に学ぶ講座でした。話を聞く他の講座とは全く違う。
1つの課題をクリアするためには、それぞれが自分の心と向き合いつつ、相手への配慮を持たなければ達成できない。みんなと支え合う中で涙があふれ、自分の良さや自分の至らない部分や考え方の癖が見えてきます。

 

チームで乗り越えようという強い気持ち。自分と違う相手を思いやること、自分は得意なことでも、相手はそれが苦手なこともある。それに気づきました。

 

もともと子どもと遊ぶことが得意ではないと言っていたパパ。パパはパパなりに愛情をかけて子どもに関わってくれていたのに、「遊ぶ」ことばかりを求めて、パパの頑張りを無視していました。至らない自分を認めてくれているのもパパなのに、私は不満ばっかり。

 

ごめんね。

 

実践力に出た後、素直にそう思うようになり、今までは子育ては私がするもの(勝手な意識)という認識から、家族は三人で作り上げていくもの。という捉え方に180度変わりました。息子を育てていくという気持ちがその時からなくなり、家族として全員が成長していきたいと(息子も一人の人間として捉え)思うようになりました。

 

生活面での「自立」を息子に求めているのに、

私は息子の心を自立させようとしていなかったのです。

 

そう考えるようになった後、生活は一変しました。

自分に対するプレッシャーも、相手に対する不満もなくなりました。

 

私、一人で子育てをするんじゃないんだ。

 

それに気づいてからというもの、妊娠した時に感じた「私、ママになるんだ。しっかりしなきゃ。」というママとしての自分から、素の自分に戻れるようになりました。
6年間。しっかりしなきゃの呪縛に苦しんでいたのだなと思いました。
不安もなくなり、不満もなくなり。疲れたときは自分を休ませてあげる選択もできるようになりました。
一回目の実践力に出たところで、こんな風に自分の心が変わった感覚がありました。

 

すごい。
子育てを学んでいたけど、一番大切なのは自分の心を知ることかもしれない。
ママカフェって深いな・・・。と思いました。

 

体験記14(写真3)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は、パパや息子に対して不満に思ってしまうこともかなり減って、楽しく子育てできる自分をしばらく過ごしました。
また以前の思考に戻ることはなく、あらゆる考え方に応用して考えられるようになっていました。家族の関係だけではなく、それが考え方の全く違うお姑さんとの関係まで。
自分を偽ることなく、素の自分で付き合えるようになったり、お姑さんとの考え方の違いも受け入れられるようになっていきました。関係が近くなり、しばらく会えないと思うと、寂しいな・・と思うまでに変化していました。これは、私にとっての一番の変化かもれしません。

 

子育てにおいては、それでも幼児期は課題は山積みで、息子の欲求が色濃く出ているし、こだわりが強いし、一緒に遊んでいても、負けるとすぐに嫌になってしまうので遊びどころではない。
自立してきたから楽になったとはいえ、息子の「自分」が強く、そのたびにどうしようか、どう関わっていこうか。と立ち止まり考えなければいけないことに変わりはありませんでした。
目の前の息子はどこまで育っているのか、どうサポートしていこうか。常に課題は更新されていきました。それをママカフェに行くたびに気づかせてもらっていた感覚です。

 

いよいよ小学校入学。

 

きっと心配性のままの私であれば、大きい壁である小学校。
勉強は大丈夫かな?先生は優しいかな?友達はできるかな?宿題は一人でできるかな?
考えてみると心配な要素だらけだと思います。

 

だけど、全く心配はありませんでした。(本当にすごい変化)

 

どうして心配をしなかったのかというと、ママカフェの子ども向けスクール「ママカフェキッズ(&プレキッズ)」での考え方を頭に入れて、目指す姿が見えていたからです。

 

「日本の教育システムの中でも「自立」して過ごす(他人の欲求充足の邪魔をせずに、自分の欲求充足をできる)子」を育てるというものです。

 

これから待ち受ける将来、(小学校・中学校・高校から大人になるまで)、いい出会いばかりとは限らない。大人(先生)も子ども(友達)も。
本人が苦手な環境に置かれることもある。けど、その中であっても、自分で自分を満たせる子になってほしい。
だから、先生がどう。とか、そういうことは関係なく、この子の変化だけを見ていこう。
周りに変化を求めるのではなく、息子を全力で応援して、サポートしていこう。
と決めたのです。

 

どうやってサポートするかは、ママカフェで教わっていました。
ゆっくり話を聞く。ことや、一緒に関わって遊ぶこと。
こちらから自己満足で愛する事ではなく、子どもが愛されていると実感できることをしていくこと。ゆっくり遊べなかったら、お茶を入れて一緒においしいお菓子を食べながら話をゆっくり聞くことでもいいかな。温かい笑顔で繋がれる瞬間を多く作っていければ大丈夫。という自信ができました。

 

子育てが楽しくなるママカフェは、きむにいは、本当にすごいです!
子どもの成長に必要なものは、すべて学べます。
理論に基づいた知識も得られ、具体的な実践例も知ることができ、頭だけでなく体感することもでき、しかも子ども向けの学校まである。
何よりも本当に親として実践してきた実践感がある。
教育者が語る(きむにいも教育者だけど)子育てではなく、他では学べない親として子どもに向き合ってきたからこそ分かる本物のリアルな子育て。

 

体験記14(写真4)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も、実践力やキッズに参加し、大きな変化を感じているのですが、最終的に私が一番得たことは、「自分の心に聞いてみる」「自分のことは自分で決める」という二つのことです。

 

今まで流されるように生きてきたと実感していた私ですが、考えてみると、自分で選択することだって出来るんです。(自分で選択してきたということさえわかっていませんでした)

 

頼まれたことを、頼まれたから引き受けるではなく、「私はそれにどう向き合いたいのか。今の私にできるのか、やってみたいことなのか」と考えるようになり、YES.NO.が出せるようになりました。
そうやって考えることにより、他人事が自分の事として落とし込めていくようになったのです。「頼まれたからやる」から「(頼まれたことだけど)やりたいからやる」と。

 

と同時に、息子に対しても。「自分の心を大切にしてほしい」「自分のやりたいことを選んでやってほしい」「大切な時間を自分で考えて使ってほしい」と願っています。願っていることは「自分」で考えてほしいということ。息子には子ども時代の今から、自分で選択するということを出来る子になってほしいと思います。

 

習い事もそう。やってみたいと始めたロボット教室。半年続けたけど、「なんか違う気がする・・・。」という息子。以前なら、「諦める癖が付いちゃうかな。途中で投げ出すのか・・」とマイナスに考えていたことも、「自分で自分に合うかどうか考えた結果。自分には必要じゃないから、もう大丈夫。」と判断した息子を頼もしく感じて、辞める決断を受け入れました。

 

私は私の舵を握っていればいい。
息子は息子の舵を握ればいい。(私が息子の舵を握ったらフラフラするだろうな・・・)
といつの間にかどっしりと構えられる自分に変化しました。

 

そんな息子。現在2年生。
私の中では、息子が生まれてから、今が一番可愛いと思えています。
心配していた幼少期、可愛かったけど味わう余裕がなかったから。
でも、心配しすぎた自分のことも今は認められる自分になっています。(実践力のおかげ)

 

ママカフェは本当に私にとっての恩人です。
軸を作ってくれてありがとうございます。
そして、これからもよろしくお願いします。

 

ママカフェで出会った、きむにいはもちろん、ママたち子どもたち、大好きです。
本当に本当にありがとう。