体験談

ママカフェ体験記13

ママカフェに出会ったのは、今から39か月前。長女2歳半、長男5か月のときでした。

 

19か月頃からイヤイヤ期が始まった長女は、21か月の時に長男の誕生と保育園の転園が同時に起き、家でも保育園でも環境が変わったことで、文字通り手が付けられなくなりました。

些細なことがきっかけでひっくり返って泣き、一度スイッチが入ると、12時間狂ったように泣き続けるなんて日常茶飯事。何が長女の地雷か分からず、いつもビクビクしていました。

一度長女が泣き始めるとどうしたらいいか分からず、どうやって泣き止ませるか試行錯誤しているうちに長男も泣き始め、私も一緒になって涙を流すこともありました。

 

体験記13(写真1)

 

毎日が修行のようで辛くて辛くて、できることなら長女を置いて逃げ出したい。

そう本気で思っていました。。。

まだ赤ちゃんの長男はかわいくて仕方ないけれど、長女のことをかわいいと思う気持ちが沸いてこなかったんです。

 

 ある朝、イヤイヤ言う長女に怒りがこみ上げ、「いい加減にしなさい!」とついに怒鳴ってしまいました。

 

その時の長女の怯えた顔、たぶん一生忘れない。

 

 こんなことしていたら絶対にいけないと思ったけれど、自分の感情をコントロールできずにその後も声を荒げてしまうことが何度もありました。周りの人に相談しても「たまにはいいんじゃない?」という答えで、どうすればいいか分かりませんでした。ちゃんと育てようとすればするほど、どんどん空回りしてきました。このままじゃ頭がおかしくなりそうで、逃げ出したくなりました。

そして、我が子を愛せないなんて母親失格だと自分を責めました。

 

 そんな時出会ったのが「子育てが楽しくなるママカフェ」でした。

もう一日の猶予もないと、都内在住なのに、藁にもすがる思いで一番日程が近かった宇都宮まで足を運びました。宇都宮に近付くにつれてのどかになる景色。その景色を眺めながら「もしかしたら光が見えるかもしれない。」と希望を感じたのを鮮明に覚えています。

 

最初の講演は予想以上のものでした。暗いくらいトンネルの中から、かすかに光が見える感覚。講演の中できむにいが「もう十分頑張っているよ。まずは自分を認めてあげて」と話しているのを聞いて、涙をこらえるのに必死でした。初めて認めてもらえたと感じました。次のママカフェまで怒鳴らないと決意して、2週間怒鳴らず頑張りました。都内のママカフェできむにいに報告すると「頑張ったね~」と認めてくれて…。小さな一歩だけど、前に進めた気がしました。

 

初めてのママカフェから2か月で仕事に復帰。それからは週末開催のママカフェに数か月に1度通うのが精一杯でした。前に進んでいるのかいないのか、自分がどこにいるのか、よくわからない日々でした。他の方のママカフェ体験記を読むたび、私だって頑張っているのに何も変わらないじゃない!と悲しくなりました。

 

1年半が経ち、長女が年中さんになるタイミングで、また転園しました(姉弟別園だったのが、長女の転園で一つの園にまとまりました)。長女、再び大荒れ。発散しないと頭が狂いそうで「かわいくない」「あんな子いらない」と毎日実母に電話しながら仕事に向かいました。

 

園から家まで徒歩10分の道のり、今日は30分?いや1時間かかる?と思うと、お迎えに行かなくてよければどんなに楽かと思っていました。いつか「あなたなんか産まなきゃよかった」と言ってしまいそうな自分を本気で怖いと思いました。

 

転園から1か月後、ママカフェの親子講座に長女を連れていき、久しぶりに長女の様子を直接きむにいに見てもらうことができました。帰り際、相談に行くときむにい「ちょっと様子、変だね」と。「転園したせいだと思うんです」と伝えても首をかしげて「それだけかな」と。きむにいが何かおかしいというのが逆に悔しくて「子どものことは私が一番わかってる!」と心を閉じかけました。

 

けれど、家に帰って悶々と考えて、ずっと信頼してきたきむにいにもう一度付いていこうと気持ちを切り替えました。でも、時短という名の残業なしフルタイムで働き、有給を取る文化がほぼない職場だったため、なかなかママカフェに参加できない時期が続きました。

 

長女5歳、長男3歳の時に次女が誕生しました。本気で学ぶなら、この産休育休中の間しかないと決意し、多い時には週3回など所かまわず、あちこちのママカフェに参加しました。

そして、アウトプットにも挑戦しました。今までアウトプットが大事と聞いてはいたものの文章下手だしとか、そんな時間ないし、と理由をつけてしてきませんでした。でも、アウトプットしたくなかった一番の理由は、ママカフェで学んでいるのに、的外れなこと書いていると言われるのが怖かったから。自分に自信がなくて、人にどう思われるかばかり気にしていたから。

 

でも、思い切って、日常生活で感じたことをFBに書き始めたら、自分の頭がみるみる整理されていきました。この時のこの関わりはよかった。次はこんな風にできたらいいな。きむにいが講座で話していたことって実践に落とし込むとこんなことかな。毎日のちょっとしたことが、きむにいの言葉とどんどん重なるようになってきました。そして、きむにやクリエイターやママカフェママから、FBに投稿したことで話ができたり、違った視点をもらえたり、毎日が濃くなっているように感じました。

 

ママカフェに出会って3年たったころ(育休中本気で学び始めて4か月がたったころ)、家の空気が変わったと実感するようになりました。そして、夫もそれを感じたようで、夫婦編に誘うと快諾してくれました。3回シリーズのママカフェ夫婦編を通して、お互いの愛情表現を知り、当たり前だけれど違う人間だということを再認識し、クオリティタイムを持つように意識をし、気づけば思いやり、いたわり合い、お互いが一番の理解者かつ応援団長となり、本当にあたたかい関係を作り上げることができました!夫の上質世界にもママカフェときむにいがばっちり貼られ、子どもたちへの関わりも変わり、夫が自ら子どもたちとたくさん関わって遊ぶようになりました。私が学び始めて数か月の頃に、休日開催のママカフェに一緒に誘った頃のお付き合い状態の夫とは全く別人のようで、内側から動機づけられることがどれだけ大切なことか、痛感しました。

 

夫婦編開催と同時期に5回シリーズの実践力アップ編にも初参加しました。体感型ワークを通して、自分に足りないものは「相手の想いを感じること」だと衝撃を受けました。いざ実生活で実践を試みると、なんでもない日常の中に、子どもや夫の想いが溢れていることに気付きました。子どもたちは、私を困らせたくてこんな行動をとっているんじゃない、別の願望があってそれを得ようとして行動したら結果的に私を困らせてしまっただけ。子どもたちだって、みんなで楽しくすごしたいと思っているという大前提に気付いたとき、熱いものがこみ上げてきました。自分に向き合うことは本当に苦しい。でも自分が変われば、幸せな人生が待っていると確信を持ちました。

 

今、子どもたちは、とってもいい方向に成長しています。

 

イヤイヤが激しくて12時間平気で泣き叫び、年中に上がるときの転園であんなに不安定になった長女。「どんな環境に置かれても自分自身で自分の欲求を満たせる子」をイメージして年長さんの1年間を過ごしました。いざ、小学生になり、保育園時代の受容された空間とは違う、強制コントロールのステージが一歩上がった場所に身を置いても、少し不安定かな、と感じたのは2週間程度。それ以降は学校で欲求充足をして帰ってきます!そして、自分の意見をしっかり言い、自分でやりたいと思ったことにはものすごい集中力を発揮しています。まだまだ、弟に支配的になったり、思い通りにしようとするところは、親として気にはなるけれど、その程度は確実に以前とは違うものになってきているし、長女ちゃんの課題として、親としてできるサポートをしていこう、と冷静に捉えられています。

 

体験記13(写真2)

 

長男はいわゆる「いい子」タイプで、ママカフェで学んでいなければ手放しで喜んでしまっていたと思います。怖がりな長男ですが、彼なりのスモールステップで、少しずつ私から離れたり、怖いことに挑戦しています。そして、長女からおもちゃを奪われたり順番を抜かされたりしても、その中で上手に欲求充足をしています!他人の欲求充足を邪魔しないで自分の欲求充足をしている(=ママカフェでの『自立』)長男から、私自身もたくさんのことを学んでいます。たぶん、ママカフェで学んでいなければ、それすら気づかなかっただろうなぁと思います。

次女は13か月になりました。今この子が必要としているサポートは何だろう、この子は今この行動でどんな欲求を満たそうとしているんだろう、と上2人を育てたときとは違った視点で子育てを楽しみ、赤ちゃんが持つ「自ら育つ力」に感動する毎日です。

 

そして、一番変わったのは…たぶん私自身。

 

長女が生まれた頃「フルタイムで必死に働いて、子どもは保育園に育ててもらえればいいや」「子どもと遊ぶの面倒くさい」「自分のスキルアップが大切」なんて思っていた私が、自分にとって本当に大切なものは何?どんな自分になりたい?家族とどんな関係になりたい??を問い続け、アウトプットを繰り返し、自分にとって本当に大切なものを大切にできる仕事のバランスを見つけました。

 

そして、ママカフェでは「どんな自分になりたい?」を大切にしていますが、それは「どんな社会人になりたい?」ということにも通じているのだと気づき、以前は毎日こなすだけだった仕事が、どんな仕事をしたいか、そのためには何が必要か、自分が目指すクオリティに近付けるために今の自分には何ができるか、を考えた結果、毎朝の勉強時間を確保するようになりました。

 

日々の生活においても、目の前で起きていることを受け入れ、その中で私には何ができるか、というスタンスに変わりました。イライラすることや落ち込むことが減り、起きている現象は変わらなくても、とらえ方を変えるだけで毎日の中にたくさんの幸せを感じることができるようになりました。そして、家族だけでなく、実両親や義両親、仕事仲間やママ友、自分を取り巻く人間関係があたたかいものになってきています。

 

家族と過ごす時間が宝物。家族と過ごすあたたかい空気。

二度と戻ってこない「今」を大切にしたい。

 

そして、子どもたちの成長が本当に楽しみ。それは、何ができるようになるか、ということではなく、この子たちとどんなあったかい関係が築いていけるのか、ということ。小1になった長女との間に、あったかい心の繋がりを感じ始めている。このあたたかさ、長女の成長とともに、どんなあたたかみになるんだろう、まだ小さい長男や次女とはどんな関係になれるだろう。想像するだけで、心がほっこりしてくる♡もしかして、子育てで育てているのって、子どもじゃなくて、子どもとのあたたかい関係なのかな?

育っていくのが、本当に楽しみだなぁ♡

 

もちろん、夫との夫婦関係も。子どもたちが巣立ったあと、いつか夫婦2人の時間がやってくる。

そんなとき、どんな夫婦になれるだろう♡穏やかであたたかい夫婦関係を作り上げるのも、自分自身なんだよなぁ。

 

ママカフェは私の人生を変えてくれました。

 

「子育てが楽しくなるママカフェ」は、私にとって、「人生」が楽しくなるママカフェだと思っています。

きむにい、ママカフェ自立と絆クリエイター、ママカフェママのおかげです。

本当にありがとうございます。

 

最後に、イヤイヤが激しくて手ごわかった長女ちゃん。

あなたのおかげでママカフェに出会うことができました。

ママを困らせてくれて、本当にありがとう♡

 

体験記13(写真3)