ママカフェ実践体験談

ママカフェ体験記06

我が家の朝。おはよう!のハグタイムの後は、パパとママはキッチンへ。
共働きなので朝から協力して、パパは朝ごはんを、ママは夜ごはんの準備をします。

 

長女(5歳)と次女(2歳)は自分達のおしたくへ。
長女はもちろん、イヤイヤ期の次女も自分で洋服を引出しから選び、着替え、
脱いだ服は洗濯機に入れて、食事の前の手洗い、食事の配膳・片付けまで自分たちでやっています。

 

パパやママが「自分で!」「早く!」なんて声かけをしなくてよいので、朝からとても穏やかです。
子供がぐずぐずしていて会社に遅刻することもなくなりました。
朝から一緒に絵本を読んだり、長女の育てている草花のお世話を楽しんだりもしています。

 

でも、最初からこんなにうまくいっていたわけではありません。
ママカフェに行く前の私は、仕事と育児の両立にいつもイライラ。
夫にも文句ばかり言っていました。
特に手がかかったのは、当時4歳の長女でした。

 

引っ込み思案でいつもママの後ろに隠れていて、外では挨拶もできず、
お友達に言いたいことが言えない。
新しい場所や人も苦手。保育園ではしているはずの着替えや食事も家ではママ任せ。
なかなか準備が進まずママが怒りながら手伝っていました。

 

他の子が当たり前にできることがなぜうちの子はできないのだろう?
保育園では自分でできることがなぜ家ではできないのだろう?
この子はこのままで小学校の新しい環境に馴染めるのだろうか?

 

小学校に入る前にこの子を私が何とかしなくてはと心配したり、
うまくいかない育児でとても辛かった頃、ママカフェと出会いました。
少しでも何かヒントになればと軽い気持ちで参加してみたところ、
それまでの「なぜ?」の答えとたくさんの気づきがそこにはありました。

 

子供が家で何もしようとしないのは、私が手を出しすぎていたから。
子供が自分で考えようとしないのは、私が指示命令ばかりをしていたから。
子供が自己表現しないのは、私の考えを押し付けたり、子供の代わりに話していたから。
そして他の子と比べてできていないところばかりを気にし、
良いところに全く目が行っていなかったこと。
私が子供をコントロールし、子供が私をコントロールしていたこと。

 

親である私の問題が山積みでした。
それから私のママカフェ通いが始まりました。

 

ママカフェの良いところは、知識を教わりながら
自分自身でもしっかり考える仕組みや時間があること。
ママカフェで習ったことは、日常の子供との関わりの中ですぐに実践しました。
ママカフェで出会ったママたちとFacebookでつながり、
お互いの関わりや試行錯誤をシェアしあいながらまた実践。

 

とにかく夢中で続けているうちに、毎日の育児の困った場面でも
自分自身で考えてどう関わっていけばよいかだんだんとわかるようになってきました。

 

いつしか「子育て=辛い修行」ではなく、「子育て=楽しい!」と思えるようになっていたのです。
常に意識していることは、子供と思いっきり関わること。
仕事をしているので、子供と一緒にいられる限られた時間を有効に使い、
いかに楽しく過ごして子供の気持ちを満たせるかを考えています。

 

とにかく、子供と一緒にいるときはできるだけ関わって遊ぶ。
家事をする時も、子供と一緒に楽しみます。
朝から子供と一緒に食事を作ったりトランプやUNOや工作だってやります。
夕方お洗濯物を畳むのも子供と一緒。
たとえ短い時間でもパパやママが子供と一緒に目いっぱい楽しむことで、
子供がすごく満たされていくのがわかります。

 

おかげで(?)長女も次女もお料理は大好きだし、
洋服ダンスの引出しも自分達で整えています。
たぶんトウモロコシの皮をむくのもお片付けも子供たちにとってはお手伝いというよりは
楽しい遊びの一つなのだろうなと思います。

 

そして、私自身はどちらかというと子供と遊ぶのが苦手・・・と思っていましたが、
子供と思いっきり関わって遊ぶことで、
実は自分もわくわくしてすごく楽しくなるのだと気が付きました。

 

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新しい環境が苦手な長女。初めてのお友達がいる場所に行くと、
それまでの私は「ほら、みんなと一緒に遊んでおいで!」とはっぱをかけ続けていましたが、
いつも長女は輪の中に入れず、私も落ち込む・・の繰り返し。
小学生になる前にこの子を私がなんとかしなくてはととても焦っていました。

 

でもママカフェで学ぶうちに、
それは「長女が自分で決めて自分で乗り越えること」と気が付きました。
私にできるのはそのための環境作りと長女が安心して挑戦できるような関わりなのだとも。

 

それからは休日も家族だけで遊ぶのではなく、
たくさんの大人や子供と関わる機会を増やし、
私はできるだけ手出し口出しをせずに見守ることを意識しました。

 

ある時私のお友達の家に子連れで集まる機会があり、
長女に「ママと一緒に行く?新しいお友達がたくさん来ると思うけどどうかな?」と
聞いてみました。
そうしたら「行きたい!新しいお友達と話すのはどきどきするから
最初だけママも一緒に遊んで。」という長女。

 

実際その言葉通りに最初は恥ずかしそうにもじもじしていましたが、
いつの間にかお友達の輪の中でとても楽しそうに遊んでいました。
ママから離れて新しいお友達と遊ぶことにできた初めての瞬間でした!

 

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今年の春に、長女に病気が見つかり長く入院をしました。
ずっと点滴につながれ、本当に辛い生活。
最初はそんな長女を見ているだけで私も辛く、どう向き合えばよいかわかりませんでしたが、
こんな時こそたっぷりと愛情を注いでしっかり向き合っていくことが大切と思い、
とにかく長女の気持ちに寄り添い続けました。

 

長女は治療の辛さで泣くことはもちろんありましたが、
比較的すんなりと自分の状況を受け入れ、
とても穏やかに日々を過ごしていたのは私にとってとても驚きでした。

 

点滴で自由の利かない手でもどうやったら折り紙が折れるか工夫してみたり、
お隣のベッドのお姉さんとお友達になったり、
今いる環境でどうやったら楽しく過ごせるかを考えているようでした。

 

入院してできないこと・我慢しなくてはいけないことはたくさんあったけれど、
そのことを嘆き悲しむ言葉を長女の口から聞くことはありませんでした。
なかなか現実を受け止められずに、長女のいないところでは泣いてばかりいた私より
ずっとずっと強くなっていた長女。
自分の思い通りにならない環境でも楽しみを見出し、
自分で自分を満たせるようになってきた心の強さと成長は、
ママカフェに通い始めてから1年ちょっと親子で頑張ってきた積み重ねのおかげだと感じています。

 

そして、長女だけでなく、私や家族にとっても長女の入院は
大きなターニングポイントにもなりました。
長い入院生活を乗り越えることができたのも、夫の支えと協力があってこそ。
その夫婦の絆もママカフェに行ってから強めてきたものです。

 

また、病気の長女のそばにいながら私が常に思っていたことは
「子供たちは元気に笑顔でいてさえくれればそれでいい。他には何も望まない。」
ということでした。

 

長女が無事に退院した今、元気に遊び、
好きなことに熱中する姿を見るだけで本当に幸せで、
姉妹で喧嘩している姿ですら微笑ましく感じています。

 

それまで思っていた、子供にこうさせよう、こんな風になって欲しいという
理想像や執着をかなり手放し、ありのままの子供たちをものすごく愛おしく感じています。

 

親としてできることは、子供たちが好きなことに熱中できる環境を整えたり応援すること、
私自身も楽しんで笑顔でいることなのだと今は思っています。
入院中も今も長女がすごく穏やかで自発的になってきているのは、
私のこのような気持ちの変化も一因かなと感じています。
(ちなみに同じタイミングで次女のイヤイヤもとても落ち着きました!)

 

もちろんまだまだ子供に怒ってしまうこともイライラすることもあります。
夫婦関係もたくさん課題があります。
でも、育児が楽しく、子供が可愛いく、家庭が心地よい場所になり、
一人で悩まなくてよいのだと心底思うことができたのはママカフェのおかげです。
一人でも多くの必要としているパパやママにママカフェの輪が広がればいいなと
心から願っています。

 

キム兄に心からの感謝を込めて。。。。